こんにちは。上海トワコクリニック泌尿器科のブログです。今回は尿路結石について記載していきます。先ずは尿路結石についてのおさらいです。
尿路結石とは（おさらい）
尿路結石の初期症状は、結石の大きさや場所によって異なりますが、一般的には以下のような症状が現れます。
尿路結石の初期症状
1. 軽い腰や背中の違和感・鈍痛
• 初期の段階では、腎臓や尿管に小さな結石があるだけでは自覚症状がないこともあります。
• しかし、結石が動いたり、大きくなるにつれて、軽い違和感や鈍い痛みを感じることがあります。
2. 尿の色が濃くなる・血尿
• 尿が赤みを帯びることがあり、目に見えない微量の血が混じる「顕微鏡的血尿」の場合もあります。
• 結石が尿路の粘膜を傷つけることで起こります。
3. 頻尿や排尿時の違和感
• 結石が膀胱に近い部分にあると、トイレが近くなったり、尿をするときに軽い痛みを感じることがあります。
4. 尿が濁る・異臭がする
• 結石による尿路の炎症が進むと、尿が濁ったり、細菌感染を伴って異臭がすることもあります。
5. 吐き気・食欲不振（まれ）
• 初期の段階では珍しいですが、腎臓の機能が影響を受けると、軽い吐き気や食欲不振を感じることがあります。
症状が進行すると…
初期症状が進行すると、尿管に結石が詰まることで激しい痛み（疝痛発作）が起こります。これは「七転八倒する痛み」とも言われ、腰から脇腹、下腹部にかけて強烈な痛みが続きます。
初期のうちに適切な対応をすることで、痛みの発作を未然に防げる可能性があるため、違和感があれば早めの受診をおすすめします。
貴院はどんな治療ができますか？
尿路結石の治療法は、結石の大きさ・位置・症状の程度によって異なります。以下のような方法があります。
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- 自然排出を促す（保存的治療）
対象:
• 結石の大きさが 5mm以下（自然排出の可能性が高い）
• 痛みが軽度～中等度で、尿の流れが大きく妨げられていない場合
治療内容:
• 水分を多めに摂る（1日2L以上の水を飲む）
• 適度な運動（ジャンプやウォーキングで結石の排出を促す）
• 鎮痛薬の使用（ロキソニンなどの痛み止め）
• 排石促進薬の使用（尿管を広げて結石を出しやすくする薬）
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- 体外衝撃波結石破砕術（ESWL）
対象:
• 5mm～2cm程度の結石
• 自然排出が難しいが、外科手術は不要な場合
治療内容:
• 体の外から 衝撃波を当てて結石を砕き、尿とともに排出させる方法
• 痛みが少なく、日帰りまたは1泊2日の入院で治療可能
• ただし、砕いた結石が尿管をふさぐと強い痛みが出ることもある
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- 内視鏡手術（TUL・URSL）
対象:
• 直径 1cm以上の結石
• ESWLで砕けない場合
• 尿管や腎臓の奥に結石があり、自然排出が難しい場合
治療内容:
• 尿道から内視鏡を挿入し、レーザーで結石を砕く方法
• 体に傷をつけないため、回復が早く数日で退院可能
• 一度の手術で完全に取り除けることが多い
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- 経皮的腎結石破砕術（PNL）
対象:
• 2cm以上の大きな結石
• 腎臓内にある結石（ESWLや内視鏡では対応できない場合）
治療内容:
• 背中に小さな穴を開け、腎臓に直接内視鏡を挿入
• 結石をレーザーや超音波で砕いて取り除く
• 一般的に 数日の入院が必要
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- 開腹手術（まれ）
対象:
• かなり大きな結石や、他の治療で除去できない場合
• 腎機能に深刻な影響を及ぼしている場合
治療内容:
• 腎臓や尿管を直接切開し、結石を取り除く手術
• 近年はESWLや内視鏡手術が主流のため、実施されることは少ない
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治療後の予防策
• 水を1日2L以上飲む（尿をしっかり作ることで、結石ができにくくなる）
• 食事の見直し（シュウ酸や動物性タンパク質の摂取を控えめにする）
• 適度な運動（結石ができやすい体質を改善する）
• 再発防止の薬の服用（必要に応じて）
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尿路結石は再発しやすい病気なので、治療後も生活習慣の改善が大切です。もし違和感があれば早めに受診しましょう。
上海で泌尿器疾患でお悩みの方はトワコクリニック泌尿器科にご相談ください。当院には泌尿器外科専門資格を持ったJason(ジェイソン）医師が在籍しております。良性疾患から悪性疾患まで幅広く診療しています。お気軽にご相談ください。(日本語で対応します）
